きらきらひかる

まぶしいひとたち

短歌を10年詠んだ話

このブログ更新するの、2019年9月以来らしいですよ(最初の書き出しがそれでいいのか?)

 

趣味で「短歌を詠む」という行為を細々と続けていたら、気付けばいつの間にか10年経っていました。正直言うとあんまり感動とかはなく「9年と11年の間の年だな……」くらいの感覚しかないのですが、それでも客観的に見てみればひとつの物事に10年間(後述しますが厳密には10年ではないのだけど)取り組み続けられたという事実はそれなりに誇ってもいいことかなという気もするので、一度節目に振り返りブログを残しておくことにしました。未来の私がたぶん喜ぶと思うので。こういうのを書いておくと。

 

如何せん10年分あるため全部の短歌を振り返ることは難しいので、各年毎に自薦短歌をまとめました。その中から幾つかについてコメントしていきたいと思います。

毎度のことながらあほほど長いです。長くないブログを書けた試しがない。長すぎるので今回初めて目次を設けてみました。よしなに選んでお読みください。

 

 - 目次 -

 

 

2011年

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Twitter上にて確認出来る限りで初めて短歌を詠んだのは2011年7月でした。短歌を"読む"のはそれ以前から好きで、歌集を図書館で借りてよく読んでいましたね。穂村弘枡野浩一加藤千恵(敬称略)などが好きでした。

ちなみに初っ端からいきなり話を脱線させるんですけど、私のHN「穂村」はお察しの通り穂村弘から(勝手に)頂いて名乗っていますが、彼に憧れて…というよりも、彼の「ほむほむ」という可愛い愛称が羨ましくて、私も「ほむほむ」って呼ばれてえ~~!という思いから名乗り始めたという経緯があります。今はもう好きに呼んでください。笑


七タが今日で良かった月・木が燃えるゴミの日でほんと良かった

七夕の笹ってめちゃくちゃデカいから処分するの大変だろうなー、今年はちょうど七夕の翌日がすぐ燃えるゴミの曜日だったので助かっただろうなー、と近所の保育園の前に飾られた笹を見てぼんやり考え作ったのがこれです。


ヘンゼルが落としたパン屑のように蝉が死に続ける大通り

これも夏に作ったのかな。大学に行く途中実際あった光景です。歩けど歩けど道に蝉が死んでるの、めっちゃこわい。

 

塗りたてのマニキュアまるで神の手のように厳かに乾かされる

「神の手」は絶対手術に失敗しないお医者さんの比喩のつもり。ドラマとかでよくあるやつ。手術前にお医者さんが両手の手のひらを顔側に向けて掲げる(?)ポーズあるじゃないですか?(伝わる…?) あのポーズをしながらマニキュアが乾くのを待っていたとき浮かびました。マニキュアって安物だとなかなか乾かないですよね。


この頃作る短歌は大体日記みたいな感じで、日常で感じたことをそのまんま31字にまとめたって感じでした。

 

 

2012年

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「新しい本の栞紐を外すときに性的興奮しない?」

私はしませんが……。

作った経緯としては、図書館で借りた本が自分以外まだ誰にも借りられておらず、栞紐が動かされていないのを見たときなんか妙に嬉しくなったので、その気持ちを短歌にしたいなと思ったらこうなりました。栞紐を動かしてページの紙の上に栞紐の跡がうっすら付いているのを見るとテンション上がる。


電飾の映えた空き瓶見つめてた例えばこんな夜が永遠
耳に手を当てるあなたの真似をして電飾の夜に思いをはせる

2012.12.22 YOMOYA解散に宛てて。

ファンアートで絵を描くように、短歌という方法でファンアートをしたいという気持ちが湧き出したのはこの2首を作った頃からでした。

YOMOYAというバンドのライブを私が観たのはただの一度きりでしたが、だからこそその一度がかけがえのない思い出で、あの日見た光を、音を、どうか永遠に残るものにしておきたいと思ったのでした。めちゃくちゃ良いバンドなのでよかったら聴いてください。

youtu.be

 

 

2013年

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2011~2013年あたりまでは同じような作風がずっと続いてましたね。自分の作った短歌を読めばそのとき何があったのか大体思い出せます。

 

キスをしたあとは眼鏡をもう一度掛けるタイミングが分からない
日記というかもうただの所感。でも作った当時はなんかうまいこと言えた気がして結構気に入ってましたね。キスをした相手は最近どえらい素敵な美人とご結婚されたことをインスタで知って、なんかむかついた。笑 どうかお幸せに。ぜって~~~本人には言ってやんね~~~~~~~~。

 

あと二年早く出会っていたならば友達だったりしたんだろうか

高校の同級生がネット上で結構有名なグラフィックデザイナーになっているのをたまたま見つけて、ホヘー…となって作った短歌。その人は、私が所属していた美術部へ2年生の終わり頃から入部してきて、仲良しとは言うには程遠いたまに会話する程度の仲だったんですが、私はその人の作品がめちゃくちゃ好きで、その人に憧れていました。実は好きなバンドが同じってことも知ってた。本当は、仲良くなりたかったんだよなぁ。

 

清潔な闇へ好みの分量で星をふりかけお食べください

すごくきれいな星空を見たとき、思わず「ふりかけみたい……(※細かな点々が沢山散らばっている様子をそう感じた)」と呟いたところ、一緒に居た友人にもうちょっと他になんか言い方あるやろと叱られたという思い出から出来た短歌です。言いえて妙だと思ったんですけどねぇ……

 

 

2014年

前述した「厳密には10年ではない」というのは、この年があったからです。仕事に追われまくり、絵も短歌も全く何も作れなくなってしまいました。この頃のこと、あんまり覚えてないんだよな。

 

 

2015年

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人生のターニングポイントを挙げるなら、そのうちのひとつは間違いなくここです。この短歌が無かったら、もしかしたら今は短歌を詠んでいなかったかもしれないと、本気でそう思っています。


あなたから貰った夜は朝になる前にカフェオレと混ぜておくね

とある大好きなめちゃくちゃ尊敬しているお方が珍しく短歌を詠まれていて、頼まれてもいないのに勝手に作った返歌がこれです。2014年に全く短歌を作れなくなり、最後に詠んでから約一年半ぶりに短歌を詠みました。

返歌を受け取っていただけたのもすごく嬉しかったな。きっと一生大切にし続けると断言できる短歌です。


当店のおすすめ夜でございます 舌で弾けてるのは星です
上記の返歌と同じ世界観として着想を得たのがこの短歌。私の代名詞(と勝手に謳っている)こと「星入りの珈琲」シリーズのきっかけになった歌です。「星入りの珈琲」を手に入れて以来、短歌の作り方がガラリと変わった気がします。

 

 

2016年

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「星入りの珈琲」シリーズの世界観がちょっとずつ出来ていきました。モロバレかと思いますが、星とか月とかがとにかく好きです。 笑

 

「星入りの珈琲ひとつ星多め夜は少なめお持ち帰りで」

私がスタバで一番好きなメニューが「アイスカフェラテ ミルク多め氷少なめ」なので、それをもじりました。星を多めにしたがる人は大体甘党です。

 

「珈琲に昔は星が入ってた 母さん、おれはまだ覚えてる」
「母さん、おれは」の部分はlostageというバンドの『手紙』という曲から本歌取り(?)です。元の歌詞は「母さん、オレはもう忘れちまった」なので、対の存在になれるよう"覚えている"という言葉を使いました。星入りの珈琲シリーズは一度完結させたんですが(その後何年かしてまた詠むようになったんですけど)、最後に詠んだのが多分これだったと思います。シリーズ内で時間軸が唯一過去形の作品です。

 

 

2017年 

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この6首はすべてUkiyo Girl(現在はARAMに改名)というバンドが発行されたZINE『百年ののち』へ寄稿させていただいた「百年のねむり」という連作です。夏目漱石夢十夜』第一夜をメインモチーフに、短歌の中で使用している単語のいくつかはUkiyo Girlの曲名や歌詞から拝借しています。(「真夜中」「幻燈」「サイダー」「百年」など)

人生で初めて自分の短歌を紙の上に掲載していただいたの、めっちゃくっちゃ嬉しかったなあ。このZINEは私の墓に入れてほしい。

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そしてUkiyo Girl改めARAM、 本当にめちゃくちゃものすごく心の底から大好きな素敵バンドなので、よろしければぜひ聴いてください何卒よしなに……………………………… (穂村さんにUkiyo Girl及びARAMへの愛を語らせたら三日三晩でも足りないので宣伝だけで終わっておく)

ototoy.jp

 

 

2018年

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アイドル短歌を詠み始めるようになったのはこの年から。初めて詠んだのはジャニーズWESTです。でもアイドル短歌のタグの存在を知ったのは、実は作り始めてから半年ぐらい経った後でした。

 

大げさにおどけてみせて 明日には世界が終わることを知りつつ

初めて詠んだのはしげちゃんでした。WESTを好きになって半年経ってないくらいの頃に作ったんだっけな……?これはわりとそのまま私が抱くイメージを言葉にした感じでした。今でもわりとこう思ってるかも。ちなみに「大げさ」の「大」は「大毅」の「大」です。全員のお名前から1文字ずつ拝借した短歌を作りました。

 

打ち寄せる波に溺れているようだ きみが大人びていく姿は

これは概念のアイドル短歌。特定の人物を想定していないやつです。

……あの~~実は、この短歌を投稿したときからずっっっと気にかかっていたことがあるんですけど……"溺れているよう"なのって、"きみ"のことだと思われますか……?"きみ"が、溺れながらももがいて大人びていってる、というような意味合いに取れますかね……???

実は、作者的には「作中主体が"きみが大人びていく姿"を"打ち寄せる波"のように感じた」、「(私が君に)溺れるているようだ」という短歌のつもりで作ったんですけど、後から読み返したときに自分でそう読み取ることが難しくて、「アッこれやっちまったな……???」と悔いの残った一首だったりします。基本的に短歌の解釈は受け手の自由だと思っているので、どちらの解釈をしていただいていてもそれは間違いではないのですが、過去の自分と解釈不一致を起こすのはさすがにアウトでした……。完全に私の力不足です。

 

食べかけのプリン涙を落してもばれないようにつやつやしてる

これは一応のぞむさんとして作ったアイドル短歌でしたが、実は自分の実体験が元になっています。短歌を初めて作りだした頃の手法ですね、自己体験を勝手にアイドルに重ねています。まだ「アイドル短歌」というものに対するスタンスが定まりきっていなかったため、こういう作り方をしていたこともありました。のぞむさんにしたのは、「泣きながらご飯を食べたことがある」人であるような気がしたからです。ちなみに作中のプリンはプッチンプリンのことなんですが、私はつやつやしていない固めのプリンのほうが好きです(本当にどうでもいい)。

 

おぼろげな記憶ですが、この当時のアイドル短歌タグはツイート投稿が主流だったイメージがあります。今は画像投稿のほうが多いですよね。何故か分からないけど猪狩さんのお歌がめちゃくちゃ多かった気する。(東京破壊の頃ですか?) パブリックイメージの統一され具合すげ~って感心してたのを覚えています。この頃はまだJr担じゃなかったので人となりを全然知らなかった……。

 

 

2019年 

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この10年で一番短歌を多く詠んだのはこの年でした。もう圧倒的でしたね。たぶん2011~2018年の間に詠んだ短歌すべて合わせた数と比べたとしても、2019年の1年間に詠んだ短歌のほうが多いと思います。Snow Manの短歌を初めて詠んだのもこの年です。これは当ブログにて別記事を上げています→はじまりのうた - きらきらひかる

企画に応募したり、フォロワさんとコラボさせていただいたりしたこともありました。たのしかったな~~また色々やりたいなぁ。

 

どこまでもついてゆくよと伝えたい 「I love you」の代わりに君へ

ひかるさんのお誕生日祝いに寄せて。ご覧になっている方も多いと思いますが、以来Twitterのbio欄の文章はずっとこれです。「I love you」を「月がきれいですね」ではない自分なりの翻訳をするとしたら何になるだろうかと考えた結果、こうなりました。いまだに自分の中でぶれることのない言葉を作れたことを嬉しく思いつつ、この頃の自分に自分で越えられないことを少し悔しくも思っています……。

祈りでもあり、誓いでもあり、標でもあります。

 

海のある遠い街にて君が乗るバスの窓から差し込むひかり

これはアイドル短歌じゃなくてバンド短歌。ARAMの『真夜中を』という曲から着想を得ました。今「またARAM?」って思いました?そうですまたARAMです。詠みたくなってしまうのです。何故なら愛しているので………………………………………(重)

こういうのは滅多にないのですが、この短歌にはMVみたいなショートムービー(しかもアニメーション)が私の頭の中にあります。私にその技術さえあれば映像制作をして再現したいのですが、出来ないのがとても悔しい……。

短歌自体については、俯瞰視点にて 海→街→バス→窓→差し込むひかり と、大きいものからだんだん小さいものに対象がズームしていく構成なのが気に入っています。

youtu.be

 

てのひらで星を掬って飲み干した 憧れだけで輝くものか 

『広義の星』より、ラウールさんの短歌。広義の星は好きと言っていただけることが多く、嬉しくて有り難いです。私も、大切に思っています。

 ちょうど先日フォロワーさんともコラボをさせていただきましたが、私はアイドルという存在に星を重ねて見てしまうことがままあります。特にラウールさんはそれが似合うと思っていて。メンバーカラーが白色であることもイメージの影響があると思いますが、何より彼の瞳、また全身から放たれる「意志の光」がとても眩しくて、人々が彼に魅かれてやまないのはその一面もあると思っています。この短歌を作ったあとでラウールさんがDiorのイメージキャラクターに選ばれたこと、そのテーマが星であることが分かったときは、とても驚きました。この上ない世界観のマッチング、永遠に伝説として語り継ぎたいです。

sp.elle.co.jp

 

2020年

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2020年の1月に「アイドル短歌はもう詠み尽くした」と一度区切りをつけ短歌を詠むことを辞めたのですが、その後いろいろなことがあり、つらくて苦しくて、縋るようにまた短歌を作り始めました。

星屑と金平糖と花びらを降らせてあげる 笑ってほしい

5月の祈り。愛するきみへ。

人生で初めて泣きながら短歌を作りました。今でもこの短歌を読み返すと少し泣きそうになります。当初、下の句は「降らせてあげるから笑ってよ」という形でしたが、願う気持ちを強調したくて今の形になりました。きれいなものだけを見てほしいと、見せてあげたいと。それ以外の何もかも全部は、私が取っ払ってあげられたらいいのにと、そういう願い祈りを込めて作りました。

かねてより私は「好き」ということばで収めきれない自分の感情を正確に表現出来る、「好き」に代わる新しい言葉を創りたい と思っていたのですが、この歌で、それを少し達成できたかなと思っています。両の腕でも抱えきれず零れ落ちた、ことばではとても言い尽くせない感情が、ここには詰まっています。

 

諦めるべきではない この両手には減らない努力の幾多の痕が

きらめるきではないこのりょうてにはらないどりょくのくたのあとが

6月の祈り。あべちゃんのお名前で折句。

Snow Man全員のお名前で折句を作りましたが、中でもいちばん反響が多かったのがおそらくこの短歌です。作った方としても、これは出来た瞬間パズルのピースがぴったりハマったような感覚がありました。
この世界に居て努力をしていない人はおそらく居ないでしょうが、とりわけあべちゃんにはそれを強く感じてしまいます。"努力"の形は、目に見えるもの、見えないもの、たくさんあると思います。

 

生きてるということ君に出会えるということ愛してると言えること

Snow Manの配信デビューライブASIA TOUR 2D.2D.の最終日に作った短歌。公演最後のさっくんの挨拶に寄せて。私は自分の今の人生を死にぞこないの余生だと思って生きていますが、少なくともこの日まで生きてきたのは、今日この日にこのライブを見るためだったんだなと心から思いました。「生きてまた会おう」と推しに言われてしまったので、もうちょっと生きとかないといけないことになりました。デビューおめでとうもまだ直接言えていないし。ある種の誓いでもあります。

ちなみにこの短歌は 不可思議/wonderboyさんを聴きながら作りました。オマージュも込めています。

youtu.be

 

 

2021年

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そして今年に至ります。いやあ長かったですね……。この画像をまとめた時点で2021年作の短歌の数は1桁でしたが、ちょこちょこ詠み続けているので今はもうちょい増えています。

 

ありがとう 今までの全部に意味があって僕らはやっと出逢えた

めめちゃんのお誕生日祝いに寄せて。私はずっと「この世で起きるすべての出来事にはすべからく意味がある」という考え方をしているのですが、ブログなどでめめちゃんが私と同じような考え方をされていることを知れたときはすごく嬉しくなりました。「もっと早く好きになっていたかった」というような気持ちを抱いたことがないと言えば噓になりますが、生きてきた中で起こってきた出来事の何かが少しでも違っていたら、もしかしたら彼らのことを好きになってさえいなかったかもしれないと思うと、”今”、好きでいられていることは運命だとさえ思えます。

 

密やかに落涙をした理由など問うてくれるな桜の前で

そやかにくるいをしたゆうなどうてくれるなのまえで

『ひらりと桜』で折句。前述しましたが2020年にもSnow Man全員の名前で折句を作ったのですが、作った理由が理由だったのでそれ以降折句に対する心のハードルが上がってしまい、しばらく作れなくなっていました。適切な言葉ではないですが、大袈裟に言うと少しトラウマになっていたというか……。

この短歌は『ひらりと桜』の曲をテーマに何か短歌を作りたいなと考えていたところ、「『ひらりと桜』って、"桜"を漢字のまま1文字としてカウントするなら5文字だな?折句に出来るのでは?」と気付いて、10分くらいですぐ出来ました。するするっと浮かんだので気持ちよかったし、これを作れたことで折句に対する心のハードルが自分の中で和らいだので作れてよかったです。折句と押韻はもっとチャレンジしたいと思っています。

 

余談ですが、私が折句を作るときはその頭文字の言葉がつく単語をざっと羅列して、その中から使えそうなのものをパズルみたいに組み立てていくという作り方をしています。ひらりと桜を例に挙げると、まず「ひ」とつく単語を思いつくままに並べます。「ひあ、ひい、ひう、ひえ、ひお、」というふうに50音を順番にくっつけて連想し、「ひい……ひいらぎ、ひいき、ひいろ……」と使えそうなものを広げていきます。それを順番に行い、使えそうなものを取捨選択しながら31文字にしていく、という感じですね。めちゃくちゃ時間がかかるときもあるし、するっと出来上がるときもあります。

 

 

そんなこんなで10年間短歌を詠んでまいりました。今作る短歌の7割はアイドル短歌で、残りはアイドル以外へのファンアート短歌(バンドの曲とかドラマとか)、そのどれにも属さない短歌(私は「普通の短歌」と呼んでいます)などです。

良くも悪くも趣味の域を逸さない我流にて詠み続けてきたので、ここまでの年月をかけておきながら専門的な知識やスキルは殆ど持ち合わせていません。一度ちゃんと勉強してみようと思ったことは何度かありましたが、思うだけ止まりの現状です……。

それでもここまで続けてこられたのは他でもなく、私の短歌を好きだと言ってくださる方々の存在のおかげです。ずっと自己満足で作り続けてはいますが、やっぱり何かしらのリアクションをいただけるのはいつまでたっても飛び上がるくらい嬉しいです。本当に。

 

この先いつまで短歌を、またアイドル短歌を詠み続けるのかは分かりませんが、この10年を通して分かったことは、私が短歌から離れても短歌は私から離れなかったということでした。だから、まあのんびりやっていけたらいいかなと思います。少なくともジャニオタはまだまだ続きそうなので。笑

 

それでは、本当に大変長くなりましたが、ここまで読んでくださった方がもしいらっしゃいましたら、本当にありがとうございました!なんかあの、遠いところとか自然の景色とかを見て目を休めてくださいね……!目薬するとか……!