きらきらひかる

まぶしいひとたち

ジャニオタになった話

突然ですが、2018年、ジャニオタになりました。

 

このことを伝えると、私のことをよく知っている人ほど、ものすごく驚かれる。無理もない話だ。今までの私といえば、好きな音楽の殆どがロックバンドで(時々ヒップホップや7080年代の歌謡曲にもハマりつつ)、いちばん好きな芸能人は佐々木蔵之介と断言し続け(これは今も変わらず)、自他ともに認めるおじさん好きであった。さすがにSMAPとかV6とかTOKIOとかそういう大御所は分かるけど、歌はテレビでよく披露される定番曲くらいしか知らない。そういう感じだった。本当に全くジャニーズには微塵も関心のない縁遠い人間だったので、誰よりも自分自身がいちばん自分の現状に驚いている。

 

 

2017年の年末あたりからジャニーズWESTというグループに興味を持ち始めた。ベストヒットアーティストにてジャニーズWESTが荻野目洋子とコラボし、一緒にダンシングヒーローを歌い踊っている動画を見たことがきっかけだった(とても最高の映像なので興味があれば探してみてください)

 

『おーさか愛・EYE・哀』のメンカラスーツが衣装だったので、「なんやえらいカラフルな兄ちゃん達やな……」と思ったのが第一印象。その次に、「何このオレンジ色の人……なんかやたら楽しそうやな……」と思ったのが、今思えば自担落ちの瞬間。アイドルとして、出演者として、笑顔でいることは大切だと思うけれど、いやしかし……そこまで楽しい!?とびっくりしてしまうくらいはち切れんばかりの笑顔を浮かべており、何故だか目が離せなくなってしまった。それが現在の自担である桐山照史さんとの出会い。

以来、ジャニーズWESTを見かければ何となく目で追うようになり、桐山さんの姿をまず探すようになった。

 

2018年の初買いCDはジャニーズWESTのデビューシングル『ええじゃないか(なにわ侍盤)』だった。特典映像のデビュー発表コンサートを見たときは、本当は4人でデビューさせられるところだったけれど絶対に7人じゃなきゃ嫌だとメンバーが社長に直談判したという経緯をちょうど知ったところだったので、もうバチャバチャに泣いた。そのうちシングルだけでは物足りなくなり、当時の最新アルバムWESTival』を購入した。多彩なバリエーションに富んだ楽曲たちや、予想外に平均して歌唱力の高いメンバーたちの歌声に魅了されて、毎日毎日ひたすらエンドレスリピートでそのアルバムを聴き続けた。すっかりジャニーズWESTのファンになっていた。

 

 

とはいえ、自分が「ジャニーズWESTのファンである」と自信をもって公言できるようになったのは、もう少しあとの話。メンバー全員の顔と名前を一致出来るようになったのは結構遅かったし(今となっては信じられないけど、桐山さん以外のメンバーは殆ど皆同じ顔に見えて区別できなかった)、自担である桐山さんに関しても、正直別に顔はそこまでタイプではなかった。見かけても「キャ~~~♡♡」とかそういうのじゃなくて、「オッ、仕事頑張っとるな~~よしよし」という感じだった(何様だ)。あくまでも、ゆる~く応援するスタンスのつもりでいた。それが春頃までの話。

 

少しずつ自分の中で変化が現れ出したのは、私の人生において最もかけがえのない大切な存在であるロックバンド・LOSTAGEをどうにかして忘れなければいけないと必死にもがいていたときだった。

今年、春の終わり頃から夏頃にかけていろいろなしんどい出来事が重なって起こり、LOSTAGEを聴くことが出来ない精神状態にまた陥ってしまった。そう、“また”。こういうとき、何よりもかけがえのない大切な存在を憎しみの対象にしないためには、その大切な存在を“心の中から消してしまう”という術を、私は既に得ている。ただ前回、同じ状態に陥ってしまったとき、心から消し去ってしまった後に残ったぽっかり空いた穴を塞ぐ術を持ち併せておらず、埋められない悲しさ苦しさ口惜しさを毎日抱えて過ごしていた。だから、忘れたいのに忘れてしまうのが、ひどく怖かった。

 

 

そんなときだった。自担である桐山さんが髭を生やし始めたのは。

実は私は生粋の髭好きである。髭さえ生えてりゃ誰でも良いというわけでは決してないのだけれど、殊に桐山さんの髭姿はめちゃくちゃ、それはもうめっちゃくちゃに似合っていらっしゃった。(知らない人は「音楽劇マリウス」と今すぐ検索だ!)あれ?もしかしてこの人、めっちゃ格好良いな?めっちゃ髭似合うな???今まで全然思わなかったけれど、私、完全にこの人の顔、めっちゃ好きだな!?!?!?そう気付いたら、そこからはもう早かった。

 

一度好きになったらたちまちもう何もかも全部を好きになってしまう悪癖が見事炸裂して、桐山さんのことをどんどん好きになっていった。髭も顔も声も喋り方も歌もダンスもキャラクターも性格も全部好きになっていった。場を仕切るポジションに自然となりがちなところ、大体のことをそつなく器用にこなせてしまうところ、強面な容貌に反して中身は繊細なところ、なんでもおいしそうに食べるところ、唯一無二のシンメがいてお互いを心から信頼し支えあっているところ、、、挙げ出したらキリがないくらい、たくさんの魅力に気付いていった。そうやって桐山さんに夢中になっていくうち、どんどんジャニーズWESTというグループ自体にも愛着が湧き、いつしか私は「オレンジ濃いめの虹色ジャスミン」となっていった。

 

ふと、心に空いていたはずの穴が、いつの間にかすっかりジャニーズWESTで満たされていることに気付いた。思い返せばジャニーズWESTに出会ってからは、寂しくて悲しくてやるせなくて眠れない夜がなくなっていた。CDを聴くか、ラジオを聴くか、雑誌を読むか、カメラロールに大量にある画像を眺めるか、ジャニーズ専用に作ったTwitterアカウントを眺めれば、大体簡単に元気を出すことが出来た。もうマジで無理本当に限界お気持ちがご臨の終です終了、という気持ちになることも何度だってあったけれど、『PARA!PARA!チャーハン』という曲を聴くと不思議なくらい何故か元気が出た(おかしなタイトルだと思われるかもしれませんが、実際トンチキな曲です)(褒めてる)。

そのくらい、私の生活にはジャニーズWESTがすっかり浸透していた。

 

 

ジャニーズWEST、どうして好きになったのかとか、どこが好きなのかとか、たまに聞かれるけどパッとうまく答えられない。見ていて元気が出る、といつも答えてはいる。びっくりするくらいメンバー同士の仲が良いところ、微笑ましくってニコニコしてしまう。格好良い と思う気持ちと同じくらい面白い と思わさせられる関西人気質、屈託なく笑えてしまう。実は歌唱力もダンス力も演技力も抜きん出ているところ、何度も心臓を掴まれてしまう。そしてジャニーズWESTの楽曲には、人生賛歌を根底にしているものが多い。

 

ズッコケてもええねん 這い上がればええねん

歌ったれ 叫んだれ ピッカピカのピース

(ズンドコパラダイス)

 

生きてゆくことの半分は 壁にぶちあたるばかりだ

残された半分は それを乗り越えてゆくためだ

(人生は素晴らしい)

 

誰だって 逃げたくなって 自分を見失いそうになるけど

愛は必ず君の心にあるよ 僕ら一緒に歩いて行こうよ

(僕ら今日も生きている)

 

どうしたの?ため息なんて 周りばっか気にしてる

君らしくいる事難しいけど その方が好きだよ

プリンシパルの君へ)

 

 

なんとなく、アイドルの歌う曲って恋の歌が多いのかと思っていた。王子様みたいに優しく手を差し伸べて、「君が好きだよ」なんて微笑んで歌うのがアイドルだと思っていた。けれどジャニーズWESTたちは(もちろんそういう曲もあるけれど)、どちらかといえば肩を組んで、歯を剥き出して笑って、「一緒に頑張ってこうや!」と背中を押してくれているような感じがする。なんてったってデビューシングルが『ええじゃないか』だ。聴いたことがある人も多いと思う。ひたすら「ええじゃないか」と繰り返すだけの歌だけれど、あまりの「ええじゃないか」ゴリ押しっぷりに、なんだかもう本当にすべてを肯定されているような気がしてくる。彼ら自身、下積み時代がとても長かったこと、ここまで懸命に這い上がってきたことを知っているから、「まだまだやれるで」という言葉には強い説得力がある。彼らも頑張っているのだから、もうちょっと頑張ってみようかな、なんて気持ちにさせられてしまう。とても月並みな言葉だけれど。

 

 

今ではジャニーズWEST以外にも好きなグループが沢山できた。好きなものが増えるのは、嬉しいし眩しい。「今」を生きている人たちを応援するのは、ものすごく、楽しい!!!いろんなグループそれぞれに魅力があり、そこで輝く彼ら一人一人には様々な形の愛を寄せるたくさんのファンが必ずいるということ、その規模の大きさにくらくらしてしまう。

 

ジャニーズWESTにハマり始めた当初、「デビューしているグループはまだいいとして、ジャニーズJr.にまで手を出してしまったらもう収拾がつかなくなる……さすがの私もアイデンティティが崩壊してしまう……Jr.にだけは絶対手を出さないぞ……」と強く誓っていたのだが、201811月頃、うっかり足を滑らせてあっけなく落ちてしまった。

ジャニーズWESTが好きな人たちは、大体流れるように直属の後輩である関西ジャニーズJr.に落ちていくので、自分もいつかはそうなってしまうのだろうか……と思っていたのだけれど、何故か東京のJr.に落ちてしまった。アイデンティティが崩壊したので今の私はニュー・ほむらです。新しい私をどうぞよろしく。

先日放映されたSASUKE2018にて、本当にあと一歩のところだったのにタイムオーバーで1stステージをクリアできなかった選手がいたことは、ご覧になった方ならまだ記憶に新しいと思う。あのゼッケン番号52の選手が、何を隠そう私の落ちたジャニーズJr.、SnowManというグループの岩本照さんです。自分でもいまだに信じられないけれど、生まれて初めて年下の男性を好きになった……。

信じられる?歌番組内で出演者として紹介され、マイクを持って歌い踊る先輩ジャニーズの後ろにて、「ジャニーズJr.」ということばで括られ歌い踊る名もなき男の子たちの一人を、メインの先輩ジャニーズそっちのけで目で追いかける日が来るなんて。1年前の自分に言ったって、絶対に信じられない。でも事実で現実なのである。そういう信じられないことを、いとも容易く身の上に起こらせるのが、ジャニーズの引力なのだ。

 

 

私はものすごく熱しやすく冷めやすい性格なので、いつかはジャニーズから離れてしまう日も来るだろうと思う。でもなんとなく、まだしばらくは、彼らにはまだまだ夢中でいられそうな気もしている。(だって見た!?SASUKEを!!あんなに格好良い、あんなに口惜しそうな姿を見せつけられて、胸の奥と目頭が熱くならないでいられるか!?!?そして見た!?!?ジャニーズカウントダウンコンサートを!!!たくさんの素敵なジャニーズアイドルとそのファンが5万人も集まる中、まさか自分の応援しているグループが口髭胸毛腋毛をモジャモジャ生やし、タンクトップとデニム姿でフレディ・マーキュリーに扮するなんて、そんな光景誰が想像した!?あれを爆笑せずに、愛を抱かずにいられるか!?!?もう愛しかねえ~~~だいすきだよ~~~~~~~!!!!!!

 

 

輝いてくれてありがとう。照らしてくれてありがとう。

あたたかくてやさしくてまぶしいあなたたちが、これからもだいすきです。